緑の管理ガイドラインの策定アイコン緑

江古田三丁目地区まちづくり協議会は、江古田の杜に住まう人・働く人に向け、緑とのかかわりを通して、潤いと安らぎのある暮らしを実現してもらうため、緑の管理ガイドラインを策定しました。

本ガイドラインでは江古田の杜のまちづくりにおける緑の計画コンセプト、その取組について「保全」「拡充」「活用」の視点から取り上げています。

緑の管理ガイドライン

 

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自然環境の保全 アイコン緑

 

江古田の杜の東側にある東福寺に伝わる記録によると、江古田の杜一帯は江戸時代には御林の留山※1として、将軍をはじめとする幕府要人が鷹狩や狩猟に訪れた地であったとされています。明治時代には茶畑や桑畑として活用されるも、周辺部には樹木が覆っていたとの記録も残っており、昔からこの場所が緑豊かであったことが伺えます。

保存したユリノキ
保存したユリノキ

UR都市機構は、国家公務員宿舎が建てられる前に植えられたと思われるユリノキ、ドイツトウヒ、ダイオウショウをはじめ、武蔵野の雑木林を思わせるアカマツ等約250本の樹木を保存・移植し自然環境の保全に努めました。

また、UR都市機構は東京都の条例2に基づき1年間自然環境の調査を行い、「自然環境保全計画書」を策定、東京都の自然環境保全審議会3を経て、江古田の杜の開発の許可を得ています。

 

 

361 アカマツ-3
移植したアカマツ

 

 

 

 

 

 

※1 留山(とめやま):樹木の伐採が禁じられていた山

※2 東京における自然の保護と回復に関する条例

※3 第126回東京都自然環境保全審議会

 

 

 

温熱・風環境の調査 アイコン緑

 

【夏場の冷気の形成状況】 上図は、夏場の0:00~0:30の冷気の形成状況を表します。-2℃の冷気が江古田公園に生成されています。 事業地区に豊かな緑が創出されれば、江古田の杜の冷気の生成に寄与します。
【夏場の冷気の形成状況】
上図は、夏場の0:00~0:30の冷気の形成状況を表します。-2℃の冷気が江古田の森公園に生成されています。
事業地区に豊かな緑が創出されれば、江古田の杜の冷気の生成に寄与します。

新たに建つ建物が、江古田の杜とその周辺の環境にどのような影響をもたらすか、UR都市機構はコンピューターで風のシミュレーションを実施し、各街区に設ける植栽帯の樹木や道路沿いの街路樹が江古田の杜に吹く風を弱める効果があることを確認しました。

また、江古田の杜一帯の豊かな緑がクールスポットとしての役割を果たしているか、日本工業大学の成田教授の協力のもと、観測機器を設置し1年間の調査を行い、この緑が夜間に冷気を形成していることを確認しました。

江古田の杜の豊かな緑は、人々にうるおいや安らぎを与えるだけでなく、夏場にヒートアイランド等の環境問題への影響を和らげる効果もあり、江古田の杜プロジェクトではこの緑を保全・拡充することに今後も力をいれていきます。

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地域にあった植栽計画 アイコン緑

 

長く地域の景観の一部であった既存の高木は、建物計画と照らし合わせながら、できるだけその場に残し、一部の樹木については移植を行うことでその保存に努めています。これらの高木を中心とした広場を計画し、ダイオウショウ広場、ゆりのき広場として、江古田の杜周辺に住む人々にも開放します。

新たな植栽については、江古田の森公園に見られる在来種を中心とすることで、鳥や昆虫等の生物多様化に配慮しています。

また、子どもたちの学習や家族の話題づくりとなるよう、主だった樹木にQRコード付樹名板をつけます。それぞれの樹木のことだけでなく、その樹木に訪れる鳥の種類や鳴き声等の情報を手軽に得ることができます。

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C街区の東側の斜面林(現在は公園として整備)

 

 

 

 

 

 

 

 

緑いっぱいの公園 アイコン多世代子育てアイコン健康・スポーツアイコン緑

 

江古田の杜の開発にあたり、C街区の東側には都市計画法第29条(開発許可制度)に基づき、公園を整備しました。

旧来から人や地域と深く関わってきた武蔵野の樹林が斜面に残されており、それを最大限保全し、隣接する江古田の森公園と連続し豊かな自然環境を形成する公園として設計・施工しました。

また、公園の整備に加えて、東京都の「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づき、公園の隣に公共的緑地を設定しました。

公園及び公共的緑地は、江古田の杜周辺に住む子どもたちの情操教育の場、ウォーキングやジョギングの休憩の場として活用してもらうことで、江古田の杜に住む人々のまちへの愛着を高め、将来にわたって緑と共存するまちづくりを目指しています。

なお、公園(UR都市機構にて施工)は整備後、中野区に移管し江古田の森公園の一部として維持管理されています。公共的緑地はC街区の事業者が維持管理を行います。

公園のパース
公園のパース
江古田公園俯瞰図
公園の鳥瞰図

 

 

 

 

 

 

 

 

緑のリングの形成 アイコン緑アイコン健康・スポーツ

 

江古田の杜の緑のリング
江古田の杜の緑のリング

緑地の減少が続いている東京において、江古田の杜周辺は中野区内で最大規模の緑地が保全されている緑豊かなエリアです。

江古田の杜プロジェクトでは、この緑を保全・拡充し、江古田の森公園の豊かな緑と連続した緑地帯を形成することで地区周辺を緑のリングで囲み、豊かな自然環境と景観に配慮したまちとなるように計画しました。

特にC街区は樹木をできる限り保存・移植したことで、東側の公園と公共的緑地は、昔ながらの武蔵野の里山の面影を残しました。

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空から見た江古田の杜周辺(H26.7.23撮影)